No.28 Book Review 2
前回は、ポートフォリオの初歩の初歩を書きましたが、
再度、書籍レビューの回とします。(マーコヴィッツは次回かな。笑)
前回、この本を取り上げましたが、ようやく読み終えました。
- 作者: スコット・パタースン,永峯 涼
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/08/28
- メディア: 単行本
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今回は、そのレビューです。
内容は、序盤でこそ、「ディーラーをやっつけろ!」で有名なエド・ソープのカジノ、マーケットでの成功物語が紹介されていますが、その後は、4人のクォンツの青年時代からウォールストリートで、
トップのファンドマネージャへ登りつめる様子が描かれています。
こちらの本は、結構有名みたいですね。。
ディーラーをやっつけろ! (ウィザードブックシリーズ (109))
- 作者: エドワード・O・ソープ,増田丞美,宮崎三瑛
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2006/10/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さて、その4名とは、彼等のことです。彼等4人が、本書の中心人物です。
ピーター・ミュラー
クリフ・アスネス
ボアズ・ワインシュタイン
4名のファンドは、いまだ健在のようですね。(凄いですね!)
彼等4人は、大学在学時から経済・金融の才能を開花させ、1990年代、2000年代初期にかけて、
躍進していく。そして、2007、2008年の金融崩壊に突き進んでいく様子が4人を中心に展開されていきます。
ところで、90年代といえば、、あのLTCMの崩壊がありましたね..
実は、以前に、LTCMの興亡を描いたノンフィクションを読んだことがあります。
- 作者: ロジャーローウェンスタイン,Roger Lowenstein,東江一紀,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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こちらは、敏腕トレーダー、ジョン・メリヴェザーを中心にLTCMがつくられ、崩壊するまでを、時間軸を追って、丁寧に書かれていますが、結構カタイ本だったり..(苦笑)
ザ・クォンツのほうが読み易いと思います。
ただ、後半の崩壊に至るところは、「LTCMの興亡」と同様、上記4人中心というよりは、幾分、時間軸の流れに沿った形での記述が多くなってきます。(それでも読み易い)
2000年代に入るまでに何が金融の世界(ウォールストリート)で起こってきたのか、クォンツは、
どう関わってきたのかを知りたければ、ぜひ読んでみると良い一冊かと思います。
別のエントリで、「ポートフォリオ」について、ボチボチ書いていますが、現代金融論については、
もう少し整理していきたいところですね。
補記
ちなみに、本書の序盤で紹介されているバートン・マルキールの書籍も一読の価値があります。
ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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こちらもおススメですよ!(もう、金融系の読み物のオンパレードだな..笑)
- 作者: エマニュエルダーマン,Emanuel Derman,森谷博之,長坂陽子,船見侑生
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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